私の修業当時は、いろんな畳職人さんたちがいました。ものすごく手早な人。遅いけれどとても上手な人。どうやってもセンスのない人。自分の腕にホラをふく人。仕事にずるい人など。 そんな中、畳職人としての色々な事を学んできました。 　当時35歳年上の職人さんから、「あんちゃん、畳に聞いてるか？」と聞かれました。一端の職人のつもりだった私は「やられた！」と目からウロコでした。それな職人さんも高齢の為、道具を全て置いて辞めて行きました。職人さんたちの為にも頑張ろうと心に秘めております。 　今は畳の製作に機械の講習を素人の方でも4日位受ければ形になるような時代かもしれませんが、絶対お客様が満足できる商品には、ならないと思います。 　私共で手がけた畳は全てリピートして来ると信じ1枚たりと手を抜けないと考えております。また、私どもを育てて頂いているのも全てお客様のおかげだと大変感謝しております。 　職人の心を胸に、今後一層努力して参ります。 六代目もはじめました。今後共、五代目同様六代目もご愛顧の程何卒よろしくお願い致します。​